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注目デザイン情報

2004年10月19日
ポッキー、24年ぶりの刷新で商品写真が16本に増えた理由

 江崎グリコは「ポッキーチョコレート」を大幅リニューアルし、10月12日に発売する。使用するチョコレートの量を1本当たり10%増量し、プレッツェル部分をより歯ごたえのある食感に改良した。1箱の内容量も約2割増やした。リニューアルによって、ポッキーブランド全体を活性化させるのが狙いだ。

 デザインの変更点は大きく3つ。最大のポイントは、パッケージ前面に印刷されたポッキーの商品写真が5本から16本に増えた点。「スティック菓子の多くが、シズル量を少なくする傾向にあり、それによってインパクトを強める戦術に出ているが、ポッキーチョコレートでは逆の方法でオリジナリティーを強調しようとした」(江崎グリコの駒芳昭・広告部デザインチームマネージャー)。

 例えば、同社の「ムースポッキー」や、そのライバル商品である明治製菓の「フラン」のシズルは1本か2本。これらと比較すると、16本を束にしたポッキーチョコレートには断然にぎやかさがある。「『みんなでつまんで食べる』というポッキーらしい食シーンが表現できる。ムースポッキーやフランは1本1本が太いので、束にして見せることは難しい」と駒氏は説明する。

 2点目は「Pocky」のロゴの配置に動きを付けた点。直線的に配置された旧パッケージと比較して躍動感が増した。「旧パッケージにあった白い波模様と右下の装飾英文を消した。デザイン要素を減らしているので、ロゴに動きを付けて即物的に見えないよう配慮した」(駒氏)。

 3点目は言われなければ気が付かないだろう。それが地色の赤だ。旧パッケージはグラビア印刷。新パッケージはオフセット印刷でプレスコートをかけた。新パッケージでは赤色が濁らず、朱色に近い鮮やかな色みとなっている。

 ポッキーチョコレートはポッキーブランドの中核をなす商品。赤箱ポッキーは毎年、マイナーチェンジを重ねてきたが、味や内容量、デザイン、価格すべてを刷新したのは、1980年以来24年ぶりのこと。“思い出”と“新しさ”が同居するデザインは、今後も進化し続けるだろう。

伊東郁乃●ikitou@nikkeibp.co.jp

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