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注目デザイン情報

2005年10月25日
紀ノ国屋のロゴが37年ぶりにリニューアル

 高級スーパーマーケットの老舗紀ノ国屋はこのほど、37年間使用してきた欧文のロゴマークをリニューアルした。リニューアル前のロゴは資生堂の広告などを手掛けた故・山名文夫氏によるもの。今回のリニューアルは廣村正彰氏が担当した。


上が旧ロゴ、下が新ロゴ。文字間、太さ、傾きなどを調整し、窮屈な印象をなくした

 旧ロゴの「KINOKUNIYA」は、全体的にギュッと詰まって見える印象があった。この点が個性でもあり、古めかしく見えてしまう要因でもあった。そこで、文字と文字の間隔を以前よりも広くとり、文字そのものの太さを変え、文字の傾きを和らげるなどして、全体的にゆったりとしたロゴに刷新したのが特徴だ。

 「紀ノ国屋には大きな資産がある。味はもちろん、鮮度と安全性にこだわった食材を選りすぐって販売しているという点だ。こうした強みをしっかりアピールするために、変えなくていいところは変えず、変えるべきところだけを変えた」と村氏は説明する。

 長年、多くの顧客に愛され続けてきた旧ロゴの印象を壊さず、なおかつ、明らかに前とは違う変化が必要と考えた。「KINO」と「KUNIYA」に分けて2段組みにしたり、ロゴをアウトライン化したり、食材の写真と組み合わせたりといったロゴの応用展開も検討中だ。

 “スローフード”や“LOHAS”といったクオリティー重視のライフスタイルが消費者の注目を集めることは、高級スーパーの紀ノ国屋にとって追い風だ。半面、「売り上げの柱となるボリュームゾーンは60代を中心とする中高年層。若い顧客層の獲得が欠かせない」(紀ノ国屋の加瀬正樹・取締役営業部部長)。

 2005年12月、東京メトロが表参道駅構内にオープンする商業施設「Echika(エチカ)表参道」に、紀ノ国屋は22.5坪の新店舗を出店する。ショッピング途中や会社帰りの若い客を積極的に取り込むためにも、CI戦略を見直す必要があった。

 商品のラベルやショッピングバッグ、看板などに用いるロゴを順次新しいものに切り替え、立て替え工事中の紀ノ国屋インターナショナル店が再オープンする2008年を目処に、CIのリニューアル作業を完了させる。和文のロゴはそのまま残し、「K」を図案化したマークの使用は取り止める方針だ。

伊東郁乃

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